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  • 未来教育リポート
  • 2015.07.17

外国人の子どもの教育-ボランティア教室の取り組みー

1.はじめに:学校で「ふつう」に勉強するには?

突然ですが、次の状況を想像してみてください。

今、あなたは中学生です。学校の教室にいます。

チャイムが鳴り、授業スタート。先生が黒板に何か書き始めました。

 

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<Kewajiban warga negara>

Dalam undang-undang dasar kekaisaran Jepang, ditetapkan 3 kewajiban berikut.

 

1.Kewajiban memberi pendidikan kepada anak.

Setiap warga berkewajiban memberi kesempatan kepada anak-anak untuk

mendapatkan pendidikan dasar.

 

2.Kewajiban bekerja.

Setiap warga berkewajiban untuk beker.

 

3.Kewajiban membayar pajak.

Setiap warga berkewajiban membayar pajak.

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周りのみんなは、ノートに何か書いています。

よくわからないけど、とりあえず自分も書く…。

次は教科書のページをめくって、線を引いて、読んで…。

何が何だかわからないまま、時間が過ぎるのをただただ待ちます。

 

2.未来の社会、教育:そこにはどんな人がいますか?

これは、何の授業だと思いますか?

実は、公民の「国民の義務」の学習場面です。

インドネシア語で書かれています。日本語版も見てみましょう。

 

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<国民の義務>

日本国憲法には、次の3つの義務が定められています。

 

1.教育を受けさせる義務

国民は、子供に普通教育を受けさせる義務があります。

 

2.勤労の義務

国民は、働く義務があります。

 

3.納税の義務

国民は、税金を納める義務があります。

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自分が知らない言語が使われている環境に、突然身を置くこと。

そこで、学校に行き、教室に入り、授業を受ける。

そこで、「ふつうに」学習することはできるのでしょうか?

 

日本にいる「外国人の子どもたち」の教育

グローバル化などに伴い、日本国内に「外国人の子ども」が増えてきています。

このような子どもたちの中には、日本語を学ぶ機会を持てないまま、

日本での生活をスタートさせなければならない子どもが多く、

受け入れる学校側にも彼らを支える仕組みが整っていないのが現状です。

このような子どもたちの受け皿の一つとして、ボランティアの方々が地域の中に日本語教室を作り、

日本語学習や教科学習をはじめとして、様々な支援を行っています。

 

本稿で考えたいこと・ご紹介したいこと

今後も増加すると予想される外国人の子どもの教育を

どのように考え、取り組んでいく必要があるのでしょうか?

未来の社会、教育を考えるとき、

そこには、外国人の家族とその子どもの姿もあるのではないでしょうか?

このような考えのもと、外国人の子どもの学習支援を行っている仙台市内、福島県内の

日本語教室の代表の方々、ボランティアの方々に活動内容や思いを伺ってきました。

 

 

3.活動の紹介:「外国人の子ども・サポートの会」(仙台)

仙台の教室を例に、外国人の子どもの学習支援で、どのような活動が行われているかをご紹介します。

 

「外国人の子ども・サポートの会」では、

「親が子どもと、兄や姉が弟や妹と一緒に勉強するような気持ち」で

外国人の子どもたちと関わることを活動の理念に掲げています。

子どもの学習を支援するボランティアの方々をサポーターと呼んでいます。

この会では、大きく3つの活動を行っています。

 

 

1.子どもたちとサポーターの活動

2.サポーターをサポートする活動

3.ネットワークづくり

 

 

1.子どもたちとサポーターの活動

小学生・中学生・高校生への日本語・教科の学習支援、

子どもとサポーターの交流会、ニュースレターの発行を行っています。

学習支援では、子どもや保護者のニーズを踏まえてサポーターとのマッチングを行い、

日本の学校の授業に参加できるよう、一対一でサポートします。

交流会やニュースレターは、外国人の子ども、サポーター等の参加者同士が、

気持ちや考えを共有したり励まし合ったりする場になっています。

 

2.サポーターをサポートする活動

この会では、子どものサポートだけでなく、サポーターをサポートする活動にも力を入れています。

様々なボランティア教室がありますが、このような取り組みまで行っている教室は多くはありません。

サポーターには、学生、主婦、他の地域でご自身でも日本語教室を運営している方など

様々な方がいます。関わる外国人の子どもたちの状況も多様です。

「何をすれば良いのだろう?」、「ほかのサポーター、教室ではどうだろう?」

というようなサポーターの不安や疑問を軽減し、安心して活動できるように、

各々が持っている課題やノウハウを共有する仕組みがつくられています。

 

一例としていくつかご紹介します。

 

定例会

あるテーマを設定し、サポーター同士でその事柄について学習したり、教材を作成したりします。

2014年度は、社会科の税金の授業がテーマでした。

教科書の内容を読み込み、その単元での学習目標や目的を理解し、

外国人の子どもにもわかりやすい教材を考え、実際に作成しました。

さらに、その成果を公開研修会という形で、会の外に向けても紹介・発信しています。

 

リライト教材をつくる会

日本語力がまだ不十分な子どもたちにも理解しやすいように・学習に取り組みやすいように、

小・中学校の国語の教科書を、「やさしい日本語」に書き換える活動です。

取材に伺った日は、仙台市内の大学で国語教育を専攻している学生を

ゲストティーチャーに迎え、中学校の国語教科書の構成、

単元ごとの内容や学習目標同士の関係性などを考える活動を行っていました。

これは、ゲストティーチャーの学生が大学で受講した授業をそのまま再現したそうです。

今回のこの活動は、学校で行われる授業や教科書で意図されている事柄を理解し、

「やさしい日本語」での教材作りに活用することが目的とのことでした。

子どもたちが学校でどのような授業を受けるのかということも見据えて教材を作成しています。

 

3.ネットワークづくり

代表的なものとしては、「日本語を母語としない子どもと親のための進路ガイダンス」の実施、

他団体が開催している日本語教室への参加などがあります。

これらの活動により、他団体で活動する方々・外国人の子どもたち・保護者が交流し、

つながりをつくることができます。

このほかにも、大学で会の活動紹介やサポーター募集の機会を設けてもらったり、

教育委員会や国際交流協会からのサポートを受けたりしながら活動を充実させています。

 

 

 

 

 

4.「学校」と「ボランティア教室」:ボランティアだからできること・できないこと

「学校」という教育機関がありながら、

「ボランティア教室」が存在する意味・活動する意味は、どのようなところにあるのでしょうか。

ここでは、前述の仙台の「サポートの会」に加えて、福島県内のボランティア教室の方々への

取材をもとに、ボランティアの視点から見た「ボランティア教室」の役割、

できること・できないこと(強みと弱み)をご紹介していきます。

 

「ボランティア教室」の役割

 

~家庭での学びを補う役割~

学校の勉強は理解の部分を担っているように思う。(学校側から見て)家庭には、

基礎の反復(音読や計算など)と定着が求められているように思う。

これができるかできないかは本当に大きいと感じる。私たち(ボランティア)は、

そのお母さんたち(外国人の保護者の方)ができない部分を代わりにするという役割。

だから、マンツーマン。おうちで勉強するかのような感覚、雰囲気が大事。

また、学校の教育というのは、作り上げられた教育(体系立てられた教育)なんだけど、

親が子どもに語りかけたり子どもの質問に答えたり、そのような日々の絶え間ないやり取りの中で

子どもが自然と学んでいく部分もある。家庭で外国語を使っている場合や

保護者自身も日本語を学んでいる過程にあると、そういうやり取りが不足してしまう。

それが、積み重なっていくと、大きな差になる。

このような日々の生活の中のやり取りでの学びをボランティアが補っていければ。

 

~少数派への対応を行う役割~

行政の支援からもれている人たち、もれている内容を行うという役割。

特に、東北地区は、各地域に子どもが点在する「散在地域」。

例えば、学校に一人だけの外国人の子どもに対して、公的な支援を行うのは難しいように思う。

手薄になりがちな部分を担う役割。

 

~学校・家庭以外のもう一つの居場所という役割~

学校では、どうしても集団での生活・行動なので、

わからないことを解消できないということがあると思う。

ボランティア教室では、そういう部分でストレスを感じずに、疑問を投げかけて欲しい。

普段の生活で感じる「居心地の悪さ」をサポートする。

 

~学校の先生をサポートする役割~

学校の先生方にとっても、よりどころになれればいい。

外国人の子どもにとって日本の学校が未知の世界であるように、

(日本の)学校の先生方にとっても外国人の子どもたち・教育というのは

未知の世界だと思うので。外国人の子どもの教育について、

経験やノウハウを持っているところがあるということを知って、頼ってもらいたい。

 

できること(強み)

 

(1)「やろう!」と思ったら、すぐにやれること

これには、2つの意味があります。1つは、組織の運営という視点から見た場合に、

意思決定や実行までの手続きが、公的な組織に比べて圧倒的に速いということ。

もう1つは、参加という観点から見た場合に、誰でも参加しやすいということを意味しています。

 

○小回りがきく。意思決定がスムーズ。

 今日話し合って、明日始めることもできる。実現が速い。

○基本的に経験がなくてもできることがある。

(ボランティアの方の)得意なこと、できることでいい。

 相手の外国人の方にとって、何かプラスになること、結果的に支援になることもあるはず。

 どなたでもできる。それが強み。

 

(2)個に対応できること

今回取材した仙台市、福島県の教室では、一対一の支援を基本としていました。

先述した「ボランティア教室」の役割にもありましたが、個に対応できるところが、

強みの1つと言えます。

 

(3)課題やニーズから活動を組み立てられること

仙台の教室も福島の教室も、外国人の子どもやその親、

そこに関わる人たちが抱えている課題やニーズを

関わり合いの中から感じ取り、それに基づいた活動をしています。

このことは、求めているものに合うサポートができるのはもちろんのこと、

人や組織とつながる上でも、重要な要素となっているようです。

 

~共通の問題意識を持った人たちは出会うことができる~

前提として、私たちの活動は、「必要に応じて始まる」というのがすべて。

「これが足りない」とわかった時に、どう解決するか考える。

自分たちでできること、他の人たちと一緒にやらなければいけないことがあるので、

後者の部分は、それをできる人とつながる。…子どもたちやその親、

それらにかかわる人たちの悩みや困難さを近くで見て、感じ取って、できることはないかな?

という考えでみんな動いている。そういう流れの中で、

共通の問題意識を持った人たち同士が出会うことができる。

 

~出会った人たちが力になってくれる~

(教室をつくる際)もともと別の団体やグループで実績や経験を重ねてきた方々が

参加してくれた。だから、県や市などからも当初から「信頼」していただけた。

団体間で顔見知り、名前を知っている同士。

(自分自身も別の組織で活動していた時の方々に声を掛け、

その方々がさらに知人に声を掛けて参加者を集めてくれた。)

 

できないこと(弱み)

 

できること(強み)の一方で、「ボランティア」という立場には難しい、できない領域があります。

その点について、どのように感じているのでしょうか?

 

 

~正式な教育機関でないこと~

弱みは、教育機関として正式な機関ではないこと。

進路の実現のためのサポートはできても、実際に大きな役割を果たすのは学校の先生なので、

そこはできない領域と感じる。集められる情報が違うし、子どもに関する情報にも違いがある。

そういう情報を共有できれば、双方がより良い支援、手厚い支援ができるのではないか。

 

~変える力が弱い~

行政側から見ると、所詮ボランティア団体。変える力は弱い。

行政などとわたり合うには、ある程度の肩書が必要だと思っている。

これから取り組みたいことの一つとして、システムづくりがある。

学校や教育委員会側での受け入れ体制がまだ不十分。

ただ、学校には外国人の子どもの教育以外にも取り組まねばならない課題や仕事があり、

(外国人の子どもたちに)静かに席に座っていて欲しいという心境も理解できる。

でも、だからこそ、ボランティア側から働きかけをしていかないといけない。

 

いずれも「ボランティア(教室)」の立場に言及していますが、

「できる立場にある組織や人と連携する」という方向性、

「自分たちの立場を向上させる」という方向性。このようなニュアンスの違いがありそうです。

5.まとめ:ボランティアの思い・未来の教育への手がかり

ここまで、外国人の子どもや教育の現状、ボランティア教室の取り組み、

当事者から見た「ボランティア教室」の特徴をご紹介してきました。

最後に、取材にご協力いただいた方々の活動の根底にある「思い」、

「ボランティア教室」の取り組みから

未来の教育の手がかりになりそうな点について述べ、まとめとします。

 

ボランティアの方々の「思い」

 

ボランティアで活動する方々は、どんな思いで活動しているのか。

活動の根底にある「思い」を伺いました。

 

~子どもの成長は止めることができない~

もともとは、外国人女性たちの日本語の学習支援をしていた。

その過程で、その方々の子どもの教育も必要ではないかと思い始めたころ、

全国的にも共通の課題、問題意識があることを知り、取り組み始めた。

子どもの成長は止めることができない、待ったなしの課題だと感じた。

自分たちも何もわからない状態だったので、まずは勉強会からスタートした。

子どもたちに対しては、きょうだい、親子、孫というような関係性、

そういう人たちに抱く気持ちに近い感じ。

子どもたちと接していると純粋にかわいいなと、応援したいなという気持ちになる。

 

~「ここにいていいんだ」という場所になれたら~

子どもたちには学校や家庭など、色々な居場所となる場があると思うが、

日本語教室もその1つとして、「落ち着ける場所」、

「ここにいていいんだ」という場所になれたらいいなと思う。

子どもは支援を受けることに負い目を感じずに、

支援者側は「やってあげている」というような感覚ではなく、

「人と人として関係をつくっていくこと」。

それが、居心地のよい場所をつくっていくことにつながると思う。

 

~郷土愛・愛国心 ここに来て良かったと思ってもらいたい~

日本語教師を目指したのは、帰国子女を取り上げたドラマを見て、

衝撃を受けたことがきっかけ(NHKドラマスペシャル「絆(きずな)」(’87.10.24))。

アメリカ育ちの日本人の子どもが日本の学校になじめずに孤立していき、

「僕はこの国に負けた」と言ってアメリカに戻るというストーリー。

「違い」があることに気づかず、お互いに「違い」を受け入れることができずに苦しむ姿を見て、

「何とかしたい」と思った。活動の根底にあるのは、おそらく郷土愛・愛国心。

自分の生まれ育った国や地元を悪く思ってほしくない、ここに来て良かったと思ってもらいたい。

 

~「夢を実現する権利がある」ということを伝えたい~

「夢を実現する権利がある」ということを伝えたい。

外国人の子どもたちの多くは、日本語を習得することや

「なぜ自分ばかり苦労しなければならないのか」等の思いを消化するのに精一杯で、

やりたいことを見つける、そのために努力することは二の次、三の次になっている。

自分の国で生きていたら、日本人の子どもだったらできることができない。

そのような状況の中で「自分はやっぱりこれくらい」という気持ちになってしまう。

だけど、ボランティア教室に来て「そうじゃないんだ」と思ってもらいたい。

自分がやりたいことを応援してくれる人がいてくれたら、その子の励みになる。

「そこに向かって頑張ってもいいんだ」と思えたら、その子はきっと努力できる。

ボランティアは、その子の希望を応援する立場。

 

今後、実現させたいこと

 

各々の教室で今後、取り組んでいきたいこと、

実現のために必要だと思うものを伺いました。これらはその一部です。

 

○学校とのパイプ作り。子どもがそれぞれの環境でどのような様子なのか、

 勉強をしているのかなど学校側もボランティア側でも知りたいはず。

 ハードルはあるが、情報共有し、協力できれば、

 子どもにとっても適切な支援ができるし、双方の負担も減るはず。

○福島県では学校にボランティアが入って支援するということは、

 まだあまり行われていない。子どもにとって通いやすい場所は学校だと思うので、

 そこにもボランティアの方を派遣し、支援ができる体制をつくりたい。

 また、公共性が高い活動なので、ボランティアの方に交通費の支給ができるようにしたい。

○PCやタブレット端末などを導入したい。

 活動報告をインターネットのサイトを利用して行っている。

 また、オンライン上に無料で利用できる教材もあるので有効活用できるように、

 ハード面の補充とボランティアの方々のスキルアップを行えるとよい。

 (すでに専門学校のサポートを受けて、PCやタブレットの利用方法を教わったり、

 機器の貸出をしてもらったりしているそうです)

○将来的には、日本生まれ日本育ちの外国人の子どもたち、母親の支援も考えていきたい。

 

未来の教育の手がかり:「思いをカタチにする力」

 

「外国人の子どもの教育」を取り上げましたが、中身を見ていくと、

個別ニーズに対応した教育の必要性、学校や家庭以外の居場所の必要性、

学校の内と外の連携の必要性・・・など、「外国人」に限らない傾向や課題と

捉えることができるのではないでしょうか。

今回お話を伺ったボランティア教室には、参加者が必要だと思う活動、

できたらいいなと思う活動をきちんと「カタチにする力」=「実現力」があるように感じました。

 

その力を支えるものとして、次の4点が重要だと思いました。

 

①日々の活動の関わり合いの中で、身のまわりの人たちの状況や気持ちを感じ取ること

②そこからニーズや課題をつかむこと

③それらを持ち寄り、必要なことを考え合う場を持つこと

④様々な人・組織と共有すること

 

日本の社会や教育、学校に

「外国人の子ども」、「ボランティア教室」という要素が加わることで

見えてくること、考えられるようになることが沢山あるように思いました。

取材・翻訳にご協力いただいた皆様ありがとうございました!

  • ライター

佐々木奈月

外国人の子ども向けの学習支援をしています。
学生時代は、日本語教育を専攻していました。

グローバル化を背景に、世界を移動する子どもの教育について考えていました。特に、日本に在住する外国人の子どもの教育やそれに関わるボランティアに関心があります。

ボランティア教室のような「学校の外」で行われる教育活動を通じて、学校内と学校外での教育の違いや内と外をつなぐ効果、方法などに興味があります。

最近は、そこから派生して、「ボランティア」という存在や活動そのものにも興味を持ち始め、その社会的な位置づけや役割、参加者の特徴や動機などを調べたいなと思っています。

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