- 実行委員会の活動
- 2016.12.27
「未来予測」や「未来についての正しい答え」ではなく「未来をどう創っていくか?の問い」として。『2030年の社会・企業の未来シナリオ』をアップロードしました。
未来の社会、未来の人、未来の教育のあり方をマルチステークホルダーで共に考え、創造していくための活動体「未来教育会議」は、2015年度、生活者・企業・行政関係者・NPO/NGO・学生などの多様な参加者による共創型プロジェクト「21世紀未来企業プロジェクト」を通じて、『2030年の社会・企業の未来シナリオ』を制作しました。制作した『シナリオ』については、シンポジウムなどを通じてご紹介してまいりましたが、このたび、オンライン上でも公開させていただくことにいたしましたので、お知らせいたします。
2030年にはどんな社会が訪れうるのか。
2030年に生き残り、世の中から賞賛される企業や組織とはどんなものだろうか。
そのような企業や組織のもつ価値観とはどのようなものになるだろうか。
自分自身は、未来の世界に向けてどう動くか。どんな未来を創り出したいか。
ご紹介する『未来シナリオ』について、私たちは「未来予測」「未来についての正しい答え」ではなく「未来をどう創っていくか?の問い」をつくろうというスタンスで制作しました。この『シナリオ』が、みなさまが不確実で複雑な「未来」というものについて想いを巡らすための一助となれば幸いです。
「21世紀未来企業プロジェクト」とシナリオの導出方法
「21世紀未来企業プロジェクト」は、不確実な未来への準備として、2030年の「社会・企業・人材」のあり方を深く洞察し、世界から賞賛され成長し続ける“21世紀企業”とはいったい何なのかを描き出すことで、企業経営の戦略的な示唆を得ようという狙いで発足・展開されたプロジェクトです。
9つの企業、3つのNPO/NGO、5つの大学からの学生参加者、2つの省庁と2つの教育機関からのゲスト参加者、企業経営や教育に関する7つの専門家チーム等、多様な参加者による共創型プロジェクトとして実施されました。
プロジェクトでは、 “世界でいちばん幸福な国”として知られるデンマーク(国際連合2016年版「世界幸福度ランキング」による)をはじめ、国内外約40ヶ所へのスタディツアーと有識者ヒアリングを通じ、2030年に向けて企業や仕事のあり方を大きく動かしうる「経済・産業構造」「国際政治」「テクノロジー」「イノベーション」「働き方」「サステナビリティ」などのサブテーマについて、情報のインプットを行いました。
その上で、参加者が業種や世代を超えた多様な視点から互いの知見を持ち寄り、意見を交わすワークショップを約半年間に渡って開催。未来を洞察する新たな手法として着目されている「トランスフォーマティブ・シナリオ・プランニング(変容型シナリオ・プラニング)」の手法を援用して、“2030年の社会・企業の未来シナリオ”を描き出しました。
ご紹介する『2030年の社会・企業の未来シナリオ』は、未来に影響を及ぼす「不確実かつインパクトが大きい要素」の組み合せ方によって、「2030年に起こりうる」4つの世界を想像し、4つのシナリオを導出したものとなります。
ここに描かれた4つの世界に思いを馳せると、あなた自身はどのような未来を創りたいと感じるでしょうか。お読みいたいて、少しでも気づきが生まれたり、発想が広がったりするようであれば、とてもうれしく思います。
『2030年の社会・企業の未来シナリオ』
『2030年の社会・企業の未来シナリオ』英訳版 (Japan’s Scenarios 2030)
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