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  • 未来教育ワークショップ
  • 2015.06.29

6月6日(土)未来教育ワークショップ@築地本願寺実施報告!

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未来を生きる子どもたちに、どんな力を身につけて欲しいですか?
そのために、私たちは何をしていけば良いのでしょうか?
世界はすごい勢いで変わっています。その中で学ぶべきことも変わってきています。また、変えてはいけない部分がおろそかになっているかもしれません。日ごろお話をしない人たち同士で対話をする場を開いてみたいと考えました。第2回は新たなゲストトーカーを迎え、時間制約を取り払い、対話のダイナミズムを味わう場となりました。

 次回は9月26日(土曜日)同じ場所、時間の予定です。
 ご関心ある方は、またの参加をお待ちしております。

子どもが増えて、前回より自由奔放な場へ!

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前回よりも地元率、子ども率が高くなり、大変にぎやかな場で、誰でも気軽に子連れで参加出来る場というコンセプト通りになりました。模造紙には様々な線が引かれ、テーブルはジャングルジムと化していました。まるで公園の隣でダイアログをしている感じで、まさに”カジュアルな場で真剣なテーマを話す”というダイアログの定義の様な場になりました。

エスカレートし過ぎて器を割ってしまうハプニングもありましたが、大人が介入すべきタイミング、道場の外には出られない様にするといったポイントを学ぶことができました。紙を配ったり、グラフィックにお化粧したりは少し大きい子の仕事、徐々に参加者全員が役割を持てる場になりつつあるのを感じました。次回は是非、学びの当事者出ある小学生、中学生も混ざって欲しいです。年齢の連続性が保てるのが目指すところです。

 

時間管理なし、はしゃぎ回る子どもと対話のダイナミズムに任せた緩やかなダイアログ・・・

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子連れも大丈夫! 誰でも参加できる! というコンセプトなので仕方ないのですが、今回は特に元気な子が多く(^^: ゆるい運営で時間管理もままならずという感じでした。2つ目の対話と、やってみたくなったことの共有で時間切れになってしまいましたが、対話のダイナミズムと誰もが自由に参加できる場を重視した故とご理解ください。

今回のアクティビティは仮想広場PIAZZAのデモ!

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オランダ、カナダ、アメリカ、イギリスと様々な国で暮らし、建築家、土木作業員、金融マン、ITベンチャー、起業家と多彩すぎる顔を持つピアッツア株式会社の矢野晃平氏にPIAZZAに込めた思いを語っていただき、実際にその場で参加者に体験してもらいました。その後、参加者の皆さんに「こんな情報が欲しい!」というアイデアを付箋紙に書いていただきました。開発者に対しての未来のユーザーからのリアルなフィードバック!造り手と使い手がハッピーになれるシステム開発に期待です!

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当初、私のイメージは地域特化型SNSだったのですが、仮想広場というイメージに変わってきました。そもそも都心の街には矢野さんがインスパイアされたようなヨーロッパの街の広場(PIAZZA)がありません。街の境界もはっきりしないし、中心と呼べる広場もない。リアルな広場の代わりをPIAZZAが担う・・・!?広場に行かなくても広場を感じられる世界を先取りしているのかもしれないと思いました。

お昼は各自で築地を散策!(^^)!

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第1回は築地本願寺のレストラン紫水さんで精進料理を頂きました。今回はせっかく土曜の築地な・の・で、各自別れて築地を散策に、私は少し出遅れたのですが、しらす丼とお蕎麦のヘルシーランチ。こうした情報もPIAZZAに乗せれば後から合流したり、美味しい情報ゲットしたりできますよね。

勝どきの太陽のマルシェで先着100名様にメロンプレゼント!とか・・・。まぁこうした情報はどちらかというと知れ渡って欲しくありませんが、知りたかったのは「開始1時間前に100名に達してしまったこと!」、事前に分かっていれば無駄足は防げますよね。でも、そうすると集客効果は減ってしまう。この辺りは三方良しのアイデアが欲しいですね。

一つ目の問い、「これからの時代に必要な働く力は?」

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これまでの仕事、これからの仕事 (インディージャパン 山田 竜也)

未来のための教育を考えるために、仕事の仕方の変遷を話しました。経済成長が右肩上がりの時代には、標準化や効率UPが求められ、金太郎飴的な均質な人材が求められました。成熟社会で新たな事業が求められる時代には、人とは違う発想、思ったことを直ぐに試す行動力が求められてきます。時代の変化はどんどん速くなるので、先を予測し切ることはできませんが、大きな世界の変化の方向はイメージしておく必要があります。その中で多様性が許容され、個人の特性が活かせる社会がくればと思います。

対話の共通項の一つは自己肯定感であったと感じました。やや私見が入りますが、「自分が自分のままで良い」という自己肯定感がしっかり作られた上で、様々な試練を潜り抜けて行くと自信が生まれるのだと思います。失敗したとしても自己否定はしないだけの強さが必要です。そのために如何に自己肯定感を強くするか?小さなお子さんを持つ親御さんが多かったこともあり、表層的な働く力というより生きていくために必要な物へとテーマが絞られていきました。

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二つ目の問い、「こんな学校があればいいな!!」

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自由な学び、多様な学び (サドベリースクール 木村 聡)

ご自身の体験も踏まえた大変思いを感じるお話でした。世界には多様な学校ができているが、学校教育法により日本では法的に認められていない、日本はガラパゴス化している。一方で法の外で学んでいる、規定の学校には通えていない子の中にエジソンがいる!徐々に考え方も変わってきています。違法が合法になるかもしれません。

サドベリースクールにはカリキュラムがありません。子どもと大人が対等に対話し何を学ぶかを決めていきます。興味がないことは学びにならない。興味があることで夢中になろう! 多様に、それぞれのペースで学んでいきます。「自分とは何か?」を学ぶのがこの学校です。

対話の中で印象的なフレーズがありました「私が私を100%生きる!これは子どもに求めることであり、大人が求められることです。だから、カリキュラムはないけれど、とても大変!」確かに100%の大人が周りにあふれていたら・・・、これこそが大人に求められていること、突きつけられていることだと感じました。

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サドベリースクールを意識してという訳ではないですが、完全な放置プレー。子ども達は自由に振る舞う中でも、何かを学んでいるのでしょうね。

やってみたくなったこと

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完全に時間切れになってしまいましたが、最後は、二つ目の問い「こんな学校があればいいな!!」を受けて、もう少し具体的なアイデアを一人一人に書いて頂きました。ここからまた次の活動が生み出していきましょう!

最後はグラフィックで振り返りをして、記念写真

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恒例といっても未だ2回目ですが、グラフィックの前で記念写真。途中から参加する方へのフォローアップ、1日の振り返り、このレポートを書くときのハイライトの拾い出し、グラフィックには助けられます。ご協力いただいている”しーのん”に感謝です。

おまけの一コマ

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有志で続きの振り返りをしました。知る人ぞ知る築地のフレンチもんじゃ屋さんです(^^)

 

  • ライター

山田竜也

インディージャパン共同創設者。現在は、イノベーションを通した新規事業開発、組織開発、人材育成を支援している。
電気通信大学機械制御工学専攻修士 MIT Sloan Executive MOT 日本ファシリテーション協会所属 IAF認定 Certified Professional Facilitator 電通国際情報サービスを経て、iTiDコンサルティング創業メンバーとして参画。米国技術コンサル会社との様々なプロジェクトを通してものづくりに対する神髄を学ぶ。その後、技術が分かるファシリテーターとして製造業を中心に製品開発プロセスや組織変革のコンサルティングを手掛ける。コンサルティング現場での実践知を基に、思考力、コミュニケーション力、問題解決力、イノベーション人材をテーマとした研修プログラムを開発・提供している。

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